6.倉庫部屋を脱出する決意

この頁では、ドールやドールグッズに埋もれた我が家を見て、ようやく倉庫部屋となっていることに気がついた事。そして倉庫部屋を脱出しようと決意するまでの経緯を書きます。(本当に脱出するのはまだ先です)

現実逃避

初めてドールをお迎えしてから6年目。私の趣味はドールだけに止まらず、衣装・ウィッグ・ヘッド・果てはレジンアイ製作にまで着手していました。なぜ。

何故も何もないのですが、それだけ楽しかったということですね。

ドールは人を狂わせます。そしてドールは人と共に部屋も狂わせます。趣味スペースとしての6畳間にはもうどこにも隙間はなく、ただただドールとドールにまつわる製作グッズに埋もれていきました。

楽しかったハズのドール活動がなんだか最近とてもツラい。それはそうだ、こんなにモノが大量に有るのだから。この落ち着かない部屋から抜け出したいのに、大事なモノがありすぎて何も捨てられない。そうして私はドール服ディーラーとしての活動は停止し、現実逃避をするかのごとくゲーム三昧の日々を送るようになります。人間失格ですね。

フリマアプリとの出会い

ドール服ディーラー活動をほぼ停止し、ゲーム(現実逃避)に熱中すること半年。なんとゲーム内に推しが爆誕します。久々に二次元に舞い戻るオタク。そういえば私、そもそも二次元オタでした。

そしてどうしても欲しくなった推しのゲーム台本を検索。何やらフリマアプリで出品されている!とりあえず登録して台本を無事にゲット。初めてメルカリを活用した瞬間です。そこで私は何度か推し関連のグッズを購入するのですが、ある日なんとなく眺めているとドール関連グッズも出品されていることに気がつきます。

あ、そっか。中古として売っても良いのか。(今更)

半年間ドールと離れていた事により、自分がドールに狂い過ぎていたこと。そのせいで部屋がとんでもない事になっている現状を冷静に受け止められるようになっていました。

私たちの脳は一度何かを手に入れたら、それを手放したくなくなるように出来ているそうですが(保有効果というそうです)倉庫と化した趣味部屋を整理するには、半年間という期間は保有効果が切れるのに丁度良かったのかもしれません。そして私は、勢いで集めちゃったものの自作するにはハードルが高いと感じた製作グッズから手放す決心を固めます。

メルカリを活用

最初に手放したものは、ドールアイ製作グッズとして集めたレジン関係のものでした。当時はレジンアイまで製作の幅を広げていたんですね。ただ5個くらい作ったあとは放置していました。私にはちょっと難しかったし、これは好みのアイを探した方が早いと感じたからです。

それでも一式揃えていたので、レジングッズを手放しただけでカラーボックス1段分が開きました。そして『このカラーボックス自体が無くなったら、少しは空間の余裕ができるのでは?』と感じた私。続けて残りの2段分(3段ラックでした)も手放そうと決意します。勢いは大事です。

ついつい集めすぎたウェフト(ドールウィッグの材料)や、今後作る事の無いであろう素体ヘッドなども沢山手放し、カラーボックスを丸々ひとつ空にする事ができました。使ってない材料でカラボを一つ占領していた自分もどうかと思うのですが、ドールに狂っていると判断能力も低下するんですね。(個人差有り)

忘れがちですがドールは無機物です。ドールグッズが増えて息苦しく感じているのなら、少しくらい距離を置いたところでドールは文句を言ったりしません。それに狂っていた自分の目を覚ます良い機会にもなります。

倉庫部屋を脱出しよう

最期に空になったカラボ自体も手放し、ようやくカオスだった倉庫空間に【何も置いていない壁】が出現します。やったー!頑張った!気持ちいい!!

この時の私はとにかく早く手放したかったので(決心が鈍るといけないので)ヘッドなどはほぼ新品でしたが購入額の半分くらいの価格で出品していました。わりとすぐに買い手が付きました。

ドールは元を取れる趣味だとどこかで聞いたことが有りますが、私みたいな倉庫部屋住人がそんなことを考えてたら、倉庫から脱出なんて永遠に不可能です。お金に困っていないなら、安く出品してさっさと手放した方がシンプル部屋の近道です。

後悔が無いといえば嘘になります。できれば私が使いたかった。でもそれが出来るのは収納力が高い部屋に住める人限定だし、そして我が家は狭い。その事実を忘れて、心の赴くままに何でもかんでも収集してしまった私が悪いのです。

でもカラボが一つ無くなった部屋は、めちゃくちゃスッキリしてどこか気持ちが良かった。勉強代は痛くつくけど、人間らしくスッキリした部屋で、改めてドールを愛でたいな。できるかな。がんばろう。

倉庫部屋を脱出するための戦いが始まりました。

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