1.ドールをお迎えしたキッカケ

そもそも私は学生時代からごく普通に二次創作を嗜むようなオタクでした。この頁では、そんな私がドール沼に踏み込むキッカケになった出来事を書いていきます。

オタクが手にした収入の使い道

社会人となり稼いだ収入をオタ活動に回せるようになると、私は当然のごとく二次創作に手を出します。ただ私は描(書)くことには向いておらず、友人の同人スペースの売り子という名目で流れるようにコスプレイヤーへ転身。

その頃はまだ安価で素敵なコスプレ衣装は販売されておらず、貧乏社会人だった私は『買えないなら自作すれば良いじゃない』と宣い、素人ながら衣装自作派のコスプレイヤーへと成長していきます。

衣装は買えないけど布(材料)なら買える。当時の私のお給料はだいたいコスプレ衣装の材料とイベント参加費に消えて行きました。

そもそも創作自体が楽しかった

そして歳月は流れ、コスプレは徐々に険しい道のりへと変化していきます。年齢という悪魔がピチピチだった細胞を奪って行くのです。

もうコスプレはムリだ・・・そう判断した私は既にアラサー。ピチピチが売りだった若さが抜けた私には、爆上がりしたコスプレ衣装製作スキルと、アニメ顔メイク技術、そしてコスプレ小道具作りのノウハウが残りました。

自分がコスプレをして人前に晒される事はしんどいけど、この培ったスキルは他でも応用できないものか。というか『キャラクターを作り上げる』という行程自体が楽しかったわけで、自分自身がコスプレをすること自体にはそれほど執着はありませんでした。

それなら、別に自分を土台にしなくても良いのでは?

私は何がしたいのか?

衣装を作りたい。着せたい。あわよくばコスプレさせたい。でも私の技術は中途半端で、サイズを言われても数字だけだと衣装を作れないという致命的な欠陥が有りました。自分がコスプレイヤーだった時はそれで良かった。自分で試着して体型に合わせて作っていけば良いだけだから。

私は考えます。

ああ、どこかに私の好き勝手な採寸でも文句言わない人は居ないだろうか。着せたい時に着てくれて、スッポンポンでも文句言わずに採寸待ちしてくれるようなそんな神のような人は・・・。衣装映えする体型で、変化もせず、そしてどんな服でも可愛く着てくれるような、そんなお人形みたいな人は・・・。

・・・・・・

お人形で良いのでは!?

閃いてしまいました。

かくして私はドールオーナーとなった

当時の私には、『着せ替え人形=リカちゃん』という知識しかない状態です。でもリカちゃん、嫌いじゃ無いけどお顔があまり好みではない・・・。

などと色々考え、ネットで検索に検索を重ねた結果、ドール好きはご存じであろうAZONEというメーカーを知ることになります。

そして見かけた植毛描き目の1/6ドール。めっちゃ可愛い。でも高い。

ドール趣味という沼に浸かりきってしまった今ではお安く感じるけど、当時の私はリカちゃんしか知らない状態で1万円以上するドールはとても高く感じました。今考えるとめちゃくちゃお手頃価格なんですが。

そして悩みに悩んで1週間後。

無事に初ドールをお迎えした私は、あまりの可愛さに早速脳天をぶち抜かれます。この子だけでドール趣味を楽しんでいたなら、楽園系倉庫部屋なんて状態には行き着かなかったのに。

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